2006 Fiscal Year Annual Research Report
携帯端末用SAWフィルタの関数論的回路構成に関する研究
Project/Area Number |
16560339
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
西 哲生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40037908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 規一 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教授 (60284551)
緒方 将人 九州産業大学, 工学部, 専任講師 (90325548)
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Keywords | 電子回路網 / 非線形理論・回路 / 信号処理 |
Research Abstract |
本研究では、携帯端末用のアンテナ分波器の主要要素である表面弾性波フィルタ(SAWフィルタ)に関して関数論的・回路網構成論的な新しい設計法を開発することである。 SAW素子は800程度の高い$Q$をもつ電気音響変換素子であり、これを用いると800MHz帯のフィルタが数ミリ角で実現できることから、最近の携帯端末ではSAWフィルタが専ら使われており、今後の高性能化のためには、新しい設計手法が強く求められている。特に、アンテナ分波器の仕様として、急峻な減衰特性をもち隣接した通過帯域をもつ対をなす二つのフィルタを実現する必要がある。 所望のフィルタは、800MHz帯で広帯域の通過域をもち、かつ非常に急峻な減衰特性を実現する必要がある。本研究課題において研究対象とするSAWフィルタの回路形としては、 1)従来用いられているはしご形回路で並列枝にSAW素子のみまたはSAW素子の直列回路を用いたもの、2)SAW素子の直並列回路に集中定数素子のインダクタンス$L$を挿入した混在形回路、の二通りの回路を研究対象とした。本年度は、上記2)の回路について検討した。すなわち、SAW素子の直並列回路に集中定数素子のインダクタンス$L$を挿入した混在形回路について、回路を「対称形」に限定することにより2等分定理を利用した解析的検討が可能となり、この場合に対して$L$を挿入することによる新しい減衰極の値とY形の$L$の値との関係を詳細に検討し、減衰特性の改善について解析的な検討を行うと共に、数値シミュレーションで確認を行った。結果を電子情報通信学会回路とシステム研究会において発表した。
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Research Products
(9 results)