2006 Fiscal Year Annual Research Report
時空間追跡に基く多次元濃淡画像からの微細構造の認識
Project/Area Number |
16560366
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
目加田 慶人 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (00282377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥脇 純一郎 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (30023138)
長谷川 純一 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (30126891)
村瀬 洋 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (90362293)
森 健策 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (10293664)
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Keywords | 時空間解析 / 多次元画像 / 画像類似度 / 医用X線画像 |
Research Abstract |
3次元濃淡画像の解析の高度化を目的とし,時間的または空間的な連続性を手がかりとした図形検出と評価を行った.時間的には,直接的な対応付けが不可能であるような数ヶ月間隔で撮影された画像群,空間的には太さ1〜2画素程度の非常に細い構造を対象とし,これらの濃淡構造の解剖学的特徴や大局的な評価に基づく対応付けに関する技術開発を行った.どちらも従来の3次元濃淡画像を対象とした領域分割に関する研究では対象にできなかったような困難な課題である. ・疎な時間連続に対する対応 複数枚の胸部の3次元画像の対象物体(腫瘍)の位置あわせと追跡を実現するための画像特徴量に関する検討をおこなった.胸部の3次元画像は,撮影時の呼吸の状態,人体軸と画像軸の角度,体自体の経年変化によりその位置あわせは非常に難しい.肝臓などの軟組織のように容易には非剛体レジストレーションが実現できるわけではない.そこで,肺の領域における相対位置を適切に設定してそれら間の距離を定義することにより大まかな対応付けは可能であるという結果を得た.また,非剛体レジストレーションの適用も検討した. ・密な時間連続への適用 肝臓がんの精密診断には,造影剤を注入しながら数分間で4回のCT画像を撮影することが一般的である.この画像の場合,比較的に時間間隔が狭いためある程度安定した画像間レジストレーションが可能である.レジストレーションした画像の濃度分布を解析することにより微小な病変が検出可能であることを確認した.CADM学会主催の肝臓がん検出コンテストで優勝した. ・空間配置の評価とセグメンテーション 微細な構造を直接追跡・領域分割する場合,結果の全体的な空間分布に偏りが生じることがある.この空間的な分布の評価は領域分割の精度向上に有効である.肺内の動脈と静脈の分類に取り組み,90%以上の精度を実現した.
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Research Products
(10 results)