2005 Fiscal Year Annual Research Report
リラクタンストルクを利用したACモータの高度駆動制御法の研究
Project/Area Number |
16560395
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
新中 新二 神奈川大学, 工学部, 教授 (30301584)
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Keywords | 同期リラクタンスモータ / ACモータ / リラクタンストルク / センサレスベクトル制御 / ベクトル制御 / 位相推定 / 数学モデル / オブザーバ |
Research Abstract |
1.年度当初の計画概容 年度当初、以下の計画を立てた。 1)動的数学モデルの再構築 初年度に確立した数学モデルをベースに、磁気飽和を考慮した数学モデルの構築を目指す。 2)低中速度用の位相推定法の検討 低中速度域で有効な回転子位置推定法して、初年度構築した外乱オブザーバに加えて、状態オブザーバによる回転子位置推定法の検討し、この確立を目指す。また、外乱オブザーバ、状態オブザーバが、磁気飽和の下でも利用できるように、その改良を目指す。 2.年度実績 以下の実績を得た。 1)動的数学モデルの再構築 同期リラクタンスモータに関し、一軸方向への磁気飽和を持つ動的数学モデルを構築した。ただし、両軸の相互干渉磁気飽和をもつ動的数学モデルは未完。 2)低中速度用の位相推定法の検討 昨年度から継続である同期リラクタンスモータのための外乱オブザーバに関する成果が計測自動制御学会論文集に採録・掲載された。また、低中速度域で新たな回転子位置推定法して、最小次元状態オブザーバ(D因子状態オブザーバ)を構築し、固定座標系上及び回転座標系上での正常動作をシミュレーションで確認した。
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