2005 Fiscal Year Annual Research Report
道路橋RC橋脚の力・変位・力及び変位に基づく耐震設計法の開発とその比較準討
Project/Area Number |
16560414
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
平尾 潔 徳島大学, 工学部, 教授 (00035619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 勉 徳島大学, 工学部, 教授 (20035645)
成行 義文 徳島大学, 工学部, 助教授 (20127848)
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Keywords | 力及び変位に基づく耐震設計法 / 単柱式RC橋脚 / 修正Parkらの損傷指標 / 損傷制御型応答スペクトル / 所要降伏強度比スペクトル / 非弾性変位応答スペクトル / 変位応答塑性率 / 道路橋 |
Research Abstract |
平成17年度の研究内容と得られた知見等は,交付申請書の研究計画に応じて,以下にようである. 1 レベル2模擬地震動12波を入力した場合の修正Parkらの損傷指標Dの所定値0.36を満たす所要降伏強度比R_r,変位塑性率μ_dの両スペクトルを基に,加速度S_a及び変位S_dの(平均値+標準偏差)スペクトル値を求めた結果,つぎのことが分かった.(1)復元力特性としてQ-hystモデルとBi-linearモデルを用いた場合,エネルギー吸収の小さいQ-hystモデルの方が加速度S_aのスペクトル値が大きくなる.しかし変位S_dについてはこの様な一定した大小関係は見られない.(2)損傷指標Dの係数βを0.0と0.15とした場合では,履歴損傷を考慮した後者の方が加速度S_aのスペクトル値が大きくなる.(3)加速度S_a及び変位S_dの応答スペクトル値は,従前のR_r及びμ_dの回帰式から求めるよりも,R_r-μ_d関係及びμ_u(終局変位塑性率)-μ_d関係の回帰式から求めた方が精度良く求まる. 2 上記(3)の結果をふまえ,R_r-μ_d関係及びμ_u-μ_d関係の回帰式を変位塑性率μ_dの関数として求め,これらの回帰式を用いた変位塑性率(変位)に基づく耐震設計法(以下提案法と記す)を導いた.そして,この提案法と現行道示の力に基づく設計法により,同一の目標変位を満たすように単柱式RC橋脚を設計した結果,つぎのことが分かった.(1)提案法による設計では,橋脚の復元力特性をQ-hystモデルとした場合の方が,Bi-linearモデルとした場合に比べ,終局耐力と終局変位塑性率μ_uが大きくなる.(2)損傷指標Dに含まれる正の係数βを0.15として履歴損傷を考慮した場合の方が,0.0としてこれを無視した場合に比べ,橋脚の終局耐力と終局変位塑性率μ_uが大きくなる.(3)提案法による設計では,現行道示の設計に比べ,終局耐力と終局変位塑性率μ_uが大きくなる.
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Research Products
(4 results)