2004 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化モデルによる地域ブロックの持続的発展可能性の指標化
Project/Area Number |
16560458
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 亨 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (80163690)
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Keywords | 二層の広域圏 / 生活圏域 / 自己組織化 |
Research Abstract |
わが国の国土計画は、1998年3,月に策定された「21世紀の国土のグランドデザイン」で、大きな方向転換を遂げた。それは、1999年の第2次地方分権推進計画とも連動して、2002年11月の国土審議会基本政策部会報告の中で「二層の広域圏」として明示された。「二層の広域圏」とは、地域ブロックと人口20-30万人程度の広域生活圏である。ここでの問題は「広域生活圏」に求める生活質の向上であり、広域生活圏の多様性をいかに計測し、全国一律ではない生活質の向上策が必要になっている。 本研究は2つの目的からなる。第1の目的は、広域生活圏の空間規模の実証的把握であり、総合交通分析システムを用いて、1Kmメッシュの単位で広域生活圏を把握するという、新しい分析の枠組みで行なう。第2の目的は、地域ブロックの持続的発展可能性を指標化であり、自己組織化モデルを構築して地域ブロック発展可能性の指標化する点が新しい。 本年度の研究実績は次の3つである。 (1)個別産業・生活関連施設の集積データとNITASデータとの統合を行い、産業立地パターンと施設整備パターンから広域生活圏の成立過程を実証分析した。 (2)自己組織化モデルの発展形である「A-LIFEモデル」を用いて、地域ブロックにおける広域生活圏の階層原理をモデル化した。 (3)上記のモデルを用いて、複数の広域生活圏からなる地域ブロックの持続的発展可能性の指標化の試行を行った。
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Research Products
(3 results)