2005 Fiscal Year Annual Research Report
連続記録交通流画像データを用いた車両走行危険度評価手法に関する研究
Project/Area Number |
16560463
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇野 伸宏 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80232883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉内 文孝 京都大学, 工学研究科, 助手 (10263104)
中山 晶一朗 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (90334755)
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Keywords | 画像データ / 車両走行軌跡 / 交通コンフリクト / 交通流の安全性評価 / コンフリクトシミュレーション / 走行支援道路システム |
Research Abstract |
本年度も車両走行挙動データに基づく交通流の安全性評価法に関する研究(サブテーマ1),ミクロ走行挙動分析ならびにコンフリクトシミュレーションの構築(サブテーマ2)およびコンフリクトシミュレーションによる走行安全性向上施策に関するケーススタディ(サブテーマ3)の3課題に取り組んできた.サブテーマ1では,分析対象区間の車両軌跡データを用いて定量的コンフリクト指標を算出し,交通流としての安全性について評価を行うとともに,潜在的事故危険性の高いケースの画像データも用いて,危険事象に至る原因・過程について分析を行った.これらの分析結果と,対象区間の道路線形データとを対応づけて考察することで,道路デザインに関わる要因の中で交通安全性の点で問題を生じる可能性が高いものについて検討した.サブテーマ2では,事故の潜在的危険性の評価も可能なコンフリクトシミュレーションモデルの構築を目指してきた.そこで,車両間コンフリクトが頻発する合流部を対象として,画像データに基づき合流車のギャップ選択や速度調整等の走行挙動のモデル化を試みた.この走行挙動モデルを組み込んだシミュレーションモデルの現況再現性を,道路区間での速度分布やコンフリクトの発生頻度等の指標に基づき評価した.サブテーマ3では,サブテーマ2で構築してきたコンフリクトシミュレーションにより,走行支援道路システム(AHS)の導入を想定した包括的な交通安全施策の効果分析を試みた.その際,定量的な評価指標として,交通コンフリクト指標を用いて潜在的な衝突危険度の改善効果を推定した.また,交通流の安全性と効率性の間の関係についても検討した.
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Research Products
(2 results)