2004 Fiscal Year Annual Research Report
東北地方の震源特性・伝播特性の地域性を考慮した統計的地震動評価手法の開発
Project/Area Number |
16560491
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大野 晋 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40361141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
源栄 正人 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90281708)
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Keywords | 地震 / 強震動 / 東北日本 / 強震観測 |
Research Abstract |
本研究では,地震ハザードマップの高精度化を目指し,豊富な観測記録が蓄積され,かつ近い将来の地震被害が危倶されている東北地方を対象として,震渡・伝播経路・増幅特性の地域性を考慮した統計的な地震動評価法の開発を目的としている。本年度は研究の初年度として下記の項目を実施した。 1.地震・地震動データベースの構築 東北地方では太平洋岸のプレートの沈み込みに伴うプレート境界とスラブ内の地震に加え,内陸浅部や日本海東縁部で地震活動が顕著であり,豊富な観測記録が蓄積されている。東北地方の強震測としては,防災科研K-NET,KiK-net,気象庁87型,95型,港湾航空技術研究所などの広域強震観測ネットワークで得られた記録に加え,宮城県の震度情報ネットワーク,東北大と建築研究所による仙台アレーの記録,東北工大が仙台市に展開しているSmall-Titanの記録などがある。 これらの中から,Mw5.0以上,震源深さ150km以下で地震モーメントや震源メカニズム解が明らかになっている地震を選抜し,その観測記録の中から震源距離300km以下の強震記録を選抜して,PC上に強震動データベースを作成した。 2.地盤構造モデルの評価 防災科研KiK-netでは地表と基盤の同時記録が得られているとともにPS検層結果も公開されている。宮城県内の地点を対象として地盤構造モデルの最適化を行い,地震記録の増幅特性をより説明できる地盤モデルを作成した。
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