2004 Fiscal Year Annual Research Report
大正・昭和初期の文化住宅における室内通風環境及び採光環境に関する研究
Project/Area Number |
16560531
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Research Institution | Aichi Konan College |
Principal Investigator |
大西 一也 愛知江南短期大学, 生活科学科, 助教授 (30310593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀越 哲美 名古屋工業大学, 都市循環システム工学専攻, 教授 (80144210)
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Keywords | 文化住宅 / 昭和戦前期 / 通風環境 / 平面 |
Research Abstract |
・「朝日住宅図案集」(昭和4年)に掲載されている住宅プラン85戸、及び雑誌『住宅』(昭和6〜9年)に掲載されているあめりか屋設計以外の住宅114戸を対象に通風環境について分析した。 ・共通の分析内容は、(1)平面型、(2)住宅の基本的形状(面積、外周長、開口部形状など)(3)居間の基本的形状(面積、位置、開口部形状など)、(4)通風の様相(通風可能面積率、通風輪道など)とし、図面から諸データを読み取った。各データは、単純集計、クロス集計、およびクラスター分析などにより分析を行った。 ・「朝日住宅図案集」の住宅 通風可能面積率は、平均25.4%であった。住宅平面型と通風経路、1階床面積と通風可能面積率の関係などにおいて分析した結果、大正時代から昭和戦前期にかけて、居間の洋室化・独立性の確保が推進され、居間の閉鎖化の傾向があったが、本対象事例では日本の気候風土に適応させるよう、居間の通風環境を確保するための様々な工夫が見られた。 ・雑誌『住宅』の住宅 通風可能面積率は、平均45.4%であった。「朝日住宅図案集」に比べると、住宅平面型では、中廊下型が多く見られ、和式の居間が多く、北側廊下や隣室との開放性がより高まっている。雑誌『住宅』にも、住宅の構造や間取りを工夫することにより、夏涼しく住むというテーマの論文も多く、それを実践した形で、通風環境を良く設計された住宅が増えている状況が見られた。
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Research Products
(3 results)