2005 Fiscal Year Annual Research Report
エコミュージアムによる住民参加型・内発的地域づくりとアイデンティティーの確立
Project/Area Number |
16560545
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Research Institution | KYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三橋 俊雄 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60239291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 玲子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)
佐藤 仁人 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (70363968)
面矢 慎介 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80275180)
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Keywords | エコミュージアム / 過疎化 / 高齢化 / 内発的 / 地域づくり / アイデンティティー / 地域開発計画 / デザイン |
Research Abstract |
本研究は、町村合併の危機感から、地域住民が内発的に地域の魅力づくり、地域アイデンティティの構築を目指して立ち上がった宮津市養老地域(漁村4集落、山村5集落)の地域づくり活動に、地域環境と農林水産業の持続可能な発展、都市と農村の交流を通した多様なライフスタイルの探求を志向した「エコミュージアムによる地域づくり」という視角から、調査・解析・創造的提案を行うための実践的基礎的研究である。以下は、17年度内に本研究が実施した計画である。 1)養老地域の魅力を地域内外に伝え、また、地域住民と都市住民の交流の場を創設する目的で、当該地域住民と都市住民が、ともに学び、楽しみ、交流することのできる、1泊2日の実験的「宮津市養老地域・体験学習交流観光」を住民主体で企画立案・実施・評価を行った。 2)「ようろう・ネット(http://yoro-ecom.Web.infoseek.co.jp)」のコンテンツの充実を図った。 3)平成17年8月には、当該地域において、(1)植物調査、(2)海の生活調査、(3)養老の色調査、(4)養老地域の遊び調査、を実施した 4)養老地域の「遊び」調査を通して、「遊び」「野遊び(minor subsistence)」から「生業」にいたる一連の、自然共生の姿とそれが成立し得る地域の自然・生活文化の豊かさについて検討した。 5)上記「遊び」の調査結果を、遊びの絵本として著した。 6)同時に、遊びのコンテンツでhtml「ようろう遊び絵本・ひとくいしょう」を制作し、ホームページとして公開した(http://yoro-ecom.Web.infoseek.co.jp/asobi/)。 7)2005年11月、台湾・2005・IDC(International Design Conference)において、論文Examination of Endogenous Regional Development : The Ecomuseum Movement in Yoro, Miyazu city of Kyoto Pref.を発表した。 以上、平成16・17年度の生活文化調査、体験学習交流観光の実践、伝達媒体の制作等を通して、エコミュージアムによる住民参加のあり方、当該地域のアイデンティティーの確立に向け、研究をまとめた。
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Research Products
(1 results)