2004 Fiscal Year Annual Research Report
住宅等の施設と複合する保育所及び児童館の環境整備について
Project/Area Number |
16560551
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
定行 まり子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80235308)
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Keywords | 住宅 / 保育所 / 児童館 / 複合 / 施設 / 環境 |
Research Abstract |
現代では、女性の社会進出や少子高齢化に伴う世帯規模の縮小等により、行政による子育て支援機能に対するニーズが多様化している。少子化の進行にもかかわらず都市部では待機児章が増加しており、保育所の質的および量的充足が急務となっている。都市部では保育所の用地確保が困難であることから、住宅や児童館その他の地域施設との複合により保育所整備が進められている。こうした都市部の複合型保育所の現状を子どもの保育環境という視点から分析し、形態が及ぼす影響から今後の保育所整備のあり方についての考察を行うことを目的として、東京23区の公私立認可保育所・認証保育所を対象にアンケート調査・ヒアリング調査を実施した。その結果から、複合型保育所の形態の類型化を行い、課題を抽出した。施設複合のメリットである相互交流を活性化させるには、複合施設間で交流の機会を設けて相互理解を深めるなどソフト面での対応や施設間の自然な交流が図れる空間設計が重要なこと、施設複合のデメリットである落下物の防止には、住宅との複合の場合は張り出し部分を設けるなどの対策を図るべきことなどが課題として明らかになった。保育所の複合施設として多く見られる児童館は、民間委託化や学童保育機能の切り離しなど変革期にあり、子育て支援機能へのシフトも見られた。施設上は特別なものを持たない館であっても子育て支援の場として積極的に活用されており、母親からの評価も高いことがわかり、児童館を核とした地域における有効なネットワークを形成できる可能性を有していることが推察された。
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Research Products
(3 results)