2005 Fiscal Year Annual Research Report
回復期リハビリテーション医療に適した患者の環境整備に関する研究
Project/Area Number |
16560562
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
筧 淳夫 国立保健医療科学院, 施設科学部, 部長 (30370951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 由起子 国立保健医療科学院, 施設科学部・主任研究官 (40370952)
上野 淳 首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (70117696)
齋藤 芳徳 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 助教授 (40330641)
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Keywords | 病院 / 病棟 / リハビリテーション / 車椅子 / FIM / Barthel Index |
Research Abstract |
回復期リハビリテーション病棟の入院患者の実態とそこで提供されているケアの実態との関係を明らかにすることを目的として,平成17年度は下記の3つの調査研究を実施した. 1.平成16年度と同様に全国の回復期リハビリテーション病棟の概要を明らかにすることを目的として,全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の協力を得て,すべての回復期リハビリテーション病棟を対象としてアンケート調査を実施した.調査は2005年9月に実施しており,有効回答360病棟(54.1%)を対象として分析を行った. 2.回復期リハビリテーション病棟に入院している患者の回復のプロセスを明らかにすることを目的として,全国の19病院を対象として調査を実施した.有効回答は14病院30病棟であった.調査は平成16年9月と10月に調査対象病棟に入院したすべての患者を対象として,退院まで毎月末に患者の状態を継続的に調査票に記載する方法で実施し,833名分について退院までの患者が治癒してゆくプロセスを明らかにすることができた. 3.調整式車いすを回復期リハ病棟の患者8名に導入し,基本属性調査,体圧測定調査,行動観察調査,睡眠一覚醒調査,ケアスタッフへのアンケート調査を行い,調整式車いすが回復期リハ病棟の患者の自立度に与える影響について考察した。調査は,2005年10月-2006年2月の間,調整式車いす導入前2週間と調整式車いす導入後2週間の計4週間にわたる調査を患者4名ずつ,2回に分けて実施した。現在,調査結果を集計・分析中である。 平成18年度は,回復期リハビリテーションの建築空間について研究を進める予定である.
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