2004 Fiscal Year Annual Research Report
樹脂-アルコキシド前駆体の変調構造を利用したSiC基ナノミクロスフィアの合成
Project/Area Number |
16560593
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
成澤 雅紀 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (00244658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間渕 博 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (70109883)
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Keywords | 炭化ケイ素 / 前駆体法 / カーボンブラック / フェノール樹脂 / 熱炭素還元反応 / 金属アルコキシド / 熱重量分析 / 球状フィラー |
Research Abstract |
水溶性フェノール樹脂-カーボンブラック-テトラエチルオルトシリケートの組み合わせにより、SiCナノミクロスフィアの前駆体を合成し、分散状態の評価を行った。平均直径280nmのカーボンブラックを用いた場合にはカーボンブラックは、エチルシリケート-フェノール樹脂マトリックス中に広い混合比で良好に分散し、1273K焼成後も粒子-マトリックス界面は良好に密着していた。ただしカーボンブラックの粒径が小さくなるほど、分散時に会合体を形成する傾向が強くなる。熱炭素還元反応を1838Kにて行ったところ、カーボンブラックのサイズが小さくなるほど、反応速度は増大することが明らかとなった。 カーボンブラック添加量(粒子サイズ大)とSiC生成速度、およびSiC粒子形状への影響については、日本セラミックス協会第17回秋季シンポジウムにて「カーボンブラック分散フェノール樹脂-シリケート前駆体からのSiCナノスフィア生成過程」(平成16年9月)と題する報告を行っている。またカーボンブラックのサイズ、分散状態の変化がSiC生成に対して与える影響については、第43回セラミックス基礎科学討論会にて「前駆体法を介してのSiC粒子生成に対するカーボンブラック集合形態のテンプレート効果」(平成17年10月)と題する報告を行っている。 また、カーボンリッチなドメインがSiC粒子生成のテンプレートとして働く現象について、第1報を"SiC Microsphere Derived from Phenolic Resin-Ethyl Silicate Heterogeneous Precursors with Carbothermic Reduction" (Journal of Applied Polymer Science、裏ページ参照)として、論文報告した。
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Research Products
(1 results)