2006 Fiscal Year Annual Research Report
B-C-N化合物へのリチウムのインターカレーションとリチウム2次電池への応用
Project/Area Number |
16560595
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Research Institution | Yonago National College of Technology |
Principal Investigator |
小田 耕平 米子工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (90043611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 薫 米子工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (30270317)
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Keywords | BCN化合物 / 電気二重層キャパシタ / CV特性 / 加圧成形体 / 高比表面積 / 電極材料 / 負極材料 / 電気伝導度 |
Research Abstract |
近年注目を集めている蓄電装置として、電気二重層キャパシタがある。これは、物理的なイオンの吸脱着により充放電を行うため、長寿命かつ急速充放電が可能であるという二次電池には無い優れた特性を有する。そのため、現在は電気自動車などの様々な分野での応用が期待されている。電気二重層キャパシタの電極材料としては、高い比表面積を有し導電性を示す活性炭が主に用いられている。一方、我々の研究室では、ホウ酸メラミンを所定の条件で熱分解することで、BCN化合物の合成が可能であると既に見出している。本法で合成したBCN化合物は、比較的高い比表面積を有し、導電性を示すことから電気二重層キャパシタの電極材料としての応用が期待できる。 そこで本研究では、適用の可能性を検討するため、ホウ酸メラミンを出発物質として得られるBCN化合物の各種物性を、XRD測定、電気伝導度測定、BET多点法による比表面積測定及び細孔分布測定、SEM観察により評価すると共に、電解液として1M H_2SO_4を用いてサイクリックボルタンメトリーによるBCN化合物の電極特性の評価、クロノアンペログラムによる電気二重層容量の測定を行った。その結果、BCN化合物の比表面積は168m^2/gであり、電気二重層容量は27.8F/gであった。また、サイクリックボルタンメトリーより、0.8V(vs.BCN electrode)という低い印加電圧において、アノード側の電極のみから気体を発生する特異な現象が認められた。
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Research Products
(1 results)