2005 Fiscal Year Annual Research Report
コロイド包括ゲル化反応を利用した新規廃液浄化プロセスに関する研究
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16560665
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
岩田 政司 鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (10151747)
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Keywords | アルギン酸 / ゲル / コロイド / エマルション / トルイジンブルー / 固液分離 / 濾過 / 圧搾 |
Research Abstract |
本研究は,「コロイド包括ゲル化処理プロセスを用いた新規な油水エマルション除去プロセスあるいは溶存有害物質除去プロセス」を開発することを目的としている。 1.自動車用ワックスを自動車用洗剤で分散し,ワックスのメジアン径が1.4μmのエマルションを調製した。濃度が2500〜30000ppmの範囲の0/Wエマルションを10000ppmのアルギン酸Na水溶液と等量混合し,この混合液を10000ppmの塩化カルシウム水溶液に滴下して調製したゲルは,仕込み量の99%以上のワックスを包括していた。また,ゲルを圧搾脱水処理した際の,搾液中へのワックスの漏れは仕込み量の0.04%以下であった。 2.シクロヘキサンをSpan-60で分散させ、油滴のメジアン径が1.8μmのやわらかいエマルションを調製し,上記と同様の実験を行った。濃度が1250〜10000ppmの範囲の0/Wエマルションを10000ppmのアルギン酸Na水溶液と等量混合し,この混合液を10000ppmの塩化カルシウム水溶液に滴下して調製したゲルは,仕込み量の99.5%以上の油滴を包括していた。また,ゲルを圧搾脱水処理した際の,搾液中への油滴の漏れは仕込み量の0.006%以下であった。 3.吸着プロセスを介し溶存有機物をコロイド包括処理するプロセスを検討した。有機物にトルイジンブルー(TB)を用い,吸着担体には粒子径が45nm,85nm,200nm,450nmの球状シリカを用いた。40ppmのTB水溶液25gを,種々の濃度のシリカコロイドと等量混合し,さらに10000ppmのアルギン酸Na水溶液50gと混合した後,10000ppmの塩化カルシウム液に滴下してTB包括アルギン酸Caゲルを調製した。ゲルを圧搾脱水した際の,搾液へのTBの漏れは仕込み量の1%以下であった。
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Research Products
(1 results)