2004 Fiscal Year Annual Research Report
舶用機関運転支援のための騒音に頑健な骨導インターフェイスシステムの開発
Project/Area Number |
16560707
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
石光 俊介 大島商船高等専門学校, 電子機械工学科, 助教授 (70300621)
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Keywords | 骨導音 / 適応信号処理 / 聴感評価 / 音声認識 |
Research Abstract |
(1)信号抽出位置の検討 骨導音の抽出位置として咽頭部,上唇左上部および頬骨弓前部に加えて,額中央部や頭頂部を装着感も視野に入れつつ評価した.その結果,今回は頭頂部の可能性を検討した.これらの採取位置の検討を音質と認識実験の両面から評価し,今後の評価や学習に備えてデータベース化した. (2)前処理としての補正フィルタに関する検討 骨導信号をフィルタリングによる前処理により音声明瞭度・認識実験の検討を行うためのフィルタの設計を行った.適応信号処理を用いて,骨導音から音声への伝達関数を求め,これを畳み込むことにより,実現した.そうすることにより,システム的には骨導音専用の辞書セットを持つ必要がなく,音声用の辞書セットのみで後はフィルタの切り替えだけで骨導音に対応できるようになった.また,クロススペクトル法など他の手法も並列して検討しフィルタを設計した. (3)聴感評価および音声認識率向上の検討 求められたフィルタにより骨導音を処理した結果を音声との比較実験において,音質の評価および認識実験を行った.比較実験は騒音の有無や騒音のSNR(信号対ノイズ比)を変化させた場合などの環境の変化から個人差の評価,語彙の影響の調査も行った.聴感評価の統計処理はまだ検討途中ではあるが,騒音の有無やSNRを変化させた場合の音声認識実験を行った.この結果に基づいて音声の場合との比較検討を行い,その効果から骨導音によるシステムで表現しづらい帯域の絞り込みを行った.結果的には,子音などの広域成分を多く含む/suzu/のような音声信号の認識率が悪いようである.この際の認識システムにおけるモデルは音声により作成し,本前処理により骨導音認識においてどの程度の効果が得られるか検証した.
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Research Products
(4 results)