2004 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物を原料とした混合焼結リサイクル材の水質浄化材への応用
Project/Area Number |
16560717
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
佐々木 雅美 東海大学, 開発工学部, 教授 (40235271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 税男 東海大学, 開発工学部, 教授 (10223504)
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Keywords | 廃棄物再資源化 / ペーパースラッジ(PS)灰 / ガラス屑 / 混合焼結法 / ゼオライト化 / 陽イオン交換容量(CEC) / 水質浄化材 / リサイクル材 |
Research Abstract |
大量に排出され品質が安定している3種の産業廃棄物(PS灰、アルミ鉱さい,ガラス屑)の中からペーパスラッジ(PS)灰とガラス粉末に絞って、その混合焼結生成物を作製し、汚水水質浄化材としての適用性を検討する。この混合焼結生成物は、原料の配合量や焼結条件を調整することにより、ゼオライトや活性炭素に匹敵するような吸着活性の高い多孔性材料になりうるし、また鉄分添加により生物が付着しやすい材料になりうるので、河川・湖沼・港湾などの水質浄化材として再利用が期待できる。ここでは,混合焼結生成物の吸着性・汚水浄化性能の基礎実験および野外試験を通して,最適焼結条件と基本物性の関係を明らかにする。 本年度(H16年度)では、主に2種類のPS灰と2種類のガラス粉末を用いて混合焼結実験(600〜1200℃)と以下の基礎物性・構造解析を行った。 ・PS灰、ガラス粉末との配合割合・粒度・焼成温度/時間など混合焼結条件の評価 ・焼結体の組織・成分・構造解析(SEM, XMA, XRD, XRF, IR) ・焼結体の基本的物性評価(気孔率,比重,pH, CEC測定) 混合焼結生成物の吸着性評価においてCEC(陽イオン交換容量)実測値が市販の合成ゼオライトや人工ゼオライトの最高値(150〜200cmol/kg)に比べて1/5〜1/10程であった。計画を変更して,さらに2種類の無機系発泡剤を添加・焼成して吸着性の向上を検討中である。
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