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2004 Fiscal Year Annual Research Report

自己と非自己の差異が植物の個体間競争に与える影響のクローンとキメラを用いた解析

Research Project

Project/Area Number 16570021
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

鈴木 準一郎  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (00291237)

Keywordsクローン / キメラ / 競争 / 接木 / セイロンベンケイソウ / ナス
Research Abstract

クローン個体や接木の手法を用いて作り出したキメラ個体を利用して、遺伝的には完全に同一な個体間にみられる競争と遺伝的には独立な個体間にみられる競争にどのような違いがみられるかを実験により比較し、その過程を測定することを通じて、植物における自己と非自己の差異が競争におよぼす影響を定量的に明らかにし、植物の自他認識の機構を定性的に解明することを目的に実験を行った。本年度は、候補となる植物材料のスクリーニングと接木手法の確立のための以下の予備実験を行った。
セイロンベンケイソウでの接木の可否の検討:セイロンベンケイソウを用いて、接木が可能か否かを検討した。1本ずつ鉢植えにした20本のセイロンベンケイソウを用意した。そのうちの12本を6組に分け、この6組に関しては、ペア間で接木を試みた。残りの8本については、同じ個体内で切断の後に接木した。接木の手法は、地表2cmのところで茎をカミソリで切断し、茎の上部(穂木)と下部(台木)に分け、この穂木と台木の間で接木をおこなった。しかし本種では、この手法をもちいて安定的にキメラ個体を作成することはできなかった。
ナスでの接木の可否の検討:ナスを用いて、接木が可能か否かを上記と同様の手法で検討した。本種では、この手法をもちいて安定的にキメラ個体を作成することが可能であった。しかし、接木が成功する確率が低かったので、様々な手法を試みた。その結果、瞬間接着剤を利用した方法で成功率をほぼ100%とすることが可能となった。
以上の結果に基づき、ナスを利用した本実験の準備を開始した。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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