2005 Fiscal Year Annual Research Report
レチノイドX受容体とRINGタンパク質の相互作用とそのユビキチン化・転写への効果
Project/Area Number |
16570093
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岡野 幸雄 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10177066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 吉徳 岐阜大学, 医学部, 教授 (80190859)
吉岡 孝 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20311699)
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Keywords | RNF8 / UBC13 / Lys63 |
Research Abstract |
我々は、ユビキチン付加酵素(UBE2E2)のbinding partnerとしてRING-fingerタンパク質RNF8をクローニングし,このRNF8がレチノイドX受容体と相互作用することを明らかにしてきた。さらにスペインのグループとの共同研究で以下のことを明らかにした。 ユビキチン付加酵素のUBC13をbaitとしたyeast two-hybrid assay を行い、variant E2のUEV、及び数種のRING-fingerタンパク質をコードするcDNAをクローニングした。UEVはUBC13とヘテロ2量体を形成し、ユビキチンの通常のLys48(K48)ではなくK63を介してイソペプチド結合を形成することが知られている。K48を介したユビキチン化はタンパク分解に至るが、K63を介したユビキチン化の意義は十分解明されていない。また、RING-fingerタンパク質としては、RNF8、KIAA00675、CHFR、KF1及びZNRF2をクローニングした。これらRING-fingerタンパク質は、いずれもUBE2E2と相互作用した。 一方、ユビキチンのK29,K48,K63のいずれがRNF8のポリユビキチン化に関与するかについてユビキチンのKR変異体を用いて調べた。野生型ユビキチン(UbWT)、UbK48,63R、UbK29,63R、及びUbK29,48Rを用いてRNF8の自己ユビキチン化を調べたところ、いずれのユビキチン変異体でもポリユビキチンのラダーが観察された。さらに、UBC13のdominant-negative変異体であるUBC13-C87A変異体をUbK29,48Rと共に発現させると、RNF8のユビキチン化が亢進した。この結果は、UBC13を介したRNF8のユビキチン化がユビキチンのK63を介したものであり、従来のK48を介したものではないことを示している。
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Research Products
(4 results)