2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16570120
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
本間 美和子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40192538)
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Keywords | CK2 / 細胞周期 / セリン / スレオニンキナーゼ |
Research Abstract |
CK2はセリン・スレオニンキナーゼの一種で、種を超えて広範に分布し、増殖と生存に必須な酵素の一つである。本研究では、細胞増殖シグナルの伝達特に細胞周期G-1期からS期への進行の過程において、1)CK2が刺激3時間後に著しく活性化された後、定常レベルに戻るなど、細胞周期進行の過程で大きく活性変動すること、2)CK2が翻訳開始因子eIF5をリン酸化すること、を見出すとともに、3)TOF-Mass解析によりリン酸化部位の詳細な検討を行った。 初年度においては、さらに上記2)についてeIF5のリン酸化が、厳密な細胞周期進行・細胞増殖の制御に関与するメカニズムを明らかにする目的で、3)で明らかにした各リン酸化部位について、リン酸化を模倣したglutamic acid(E)置換型の変異をeIF5に導入して増殖への影響を調べた所、MTTアッセイにより増殖亢進が観察された。また、リン酸化を受けないalanine(A)置換型変異させたeIF5は、細胞周期進行を阻害することを明らかにした。 また、これらのeIF5について細胞内局在の変化を調べた結果、正常eIF5に比べ非リン酸化型変異eIF5は、翻訳開始複合体など細胞内コンポーネントとの会合が不十分であることを、シュクロース密度勾配遠心法、および細胞生物学のFCS法という手法を用いて、明らかにした。 以上の結果から、CK2によるeIF5のリン酸化が増殖刺激後の細胞周期進行に必須であることが示唆される。次年度はeIF5のリン酸化を必要条件として翻訳開始される特定のターゲットを同定する。また新規のチェックポイント制御因子を明らかにすることが期待される。
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Research Products
(2 results)