2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580014
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
荻原 勲 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (80204113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 俊哉 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 果樹研究所遺伝育種部, チーム長(研究職) (60355360)
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Keywords | 花モモ / DNAマーカー / SSRマーカー / 遺伝 / 連鎖地図 / QTL解析 / 花色 / 菊咲き |
Research Abstract |
‘寿星桃(八重咲き性)'ב菊桃(菊咲き性)'のF_2集団を用い,SSRマーカーによる連鎖地図の作成,菊咲き性およびそれらに関連する葉,果実などの形質の遺伝とQTL,さらに,花色などの遺伝とそのQTL解析やわい性(高木性/わい性),新梢色(赤/緑)などの遺伝解析を行った. 1.Prunus属由来のSSRマーカー164種類を供試した結果,55種類のSSRマーカーから構成され,8連鎖群からなる全長290.5cMの連鎖地図が作成された.マーカー間の距離は20cM以下で,モモゲノムの約58%をカバーしていた.また,花色(有色/無色)および新梢色(赤/緑)の遺伝子は第3連鎖群,矮性(高木/わい性)の遺伝子は第6連鎖群に座乗した. 2.花弁のアントシアニン含量から花色のQTL解析を行った結果,第1連鎖群上に花色の濃淡と色相に関与すると推察される2つのQTL,第3連鎖群上に花色の有色/無色の決定に関与すると推察される1つのQTLが検出された. 3.F_2集団の花型は肉眼の判別から菊咲きタイプ,八重咲きタイプ,その中間型である半菊咲きタイプの3つの花のタイプに分けられ,これらの分離比より菊咲き性には二遺伝子の関与が示唆された.花弁の最縦長/最幅長,花弁の最縦長/下部の幅長の値から,菊咲き性のQTL解析を行った結果,第6連鎖群上の2つの領域で有意なQTLが検出され,これらが主に菊咲き性を支配していることが明らかとなった.また,菊咲き性の2つのQTLと矮性の遺伝子座との距離は3.3cMと近く,両者の遺伝子は強く連鎖していることが明らかとなった.
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Research Products
(2 results)