2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580014
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Research Institution | National University Corporation Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
荻原 勲 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (80204113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 俊哉 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹研究所果樹ゲノム研究チーム, チーム長 (60355360)
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Keywords | 花モモ / DNAマーカー / SSRマーカー / 遺伝 / 連鎖地図 / QTL解析 / 花色 / 菊咲き |
Research Abstract |
種子親‘寿星桃'および花粉親‘菊桃'から得たF_1およびF_2111個体を用いて,まず菊咲き性の形態および遺伝様式を明らかにした.次いで,菊咲き性および花色を制御する遺伝子座の数やその作用などを明らかにするため,SSRマーカーを用いた連鎖地図を作成し,それを用いて菊咲き性および花色のQTL解析を行った. 1.菊咲き性の形態とその遺伝 肉眼による菊咲きと八重咲きの分離比は13:3もしくは15:1の分離比それぞれと適合し,二遺伝子もしくはそれ以上で支配されていると考えられた.しかし,半菊咲きタイプは連続的な中間タイプの形態を示すことから,菊咲き性には複数の主動遺伝子と微動遺伝子が関与していることが推測された. 2.菊咲き性のQTL解析 QTL解析の結果,菊咲き性では第6連鎖群上の2つの領域に有意なQTLが検出された.これらのLOD値と寄与率は非常に高く(LOD値=21.7,14.2,寄与率=75.6,80.4),2つのQTLが主に菊咲き性を支配していることが明らかとなった.また,2つのQTL座と樹高(Dwarf)の遺伝子座との距離は非常に近く,強く連鎖していた.一方,菊咲き性の個体には幼葉,果実,核などの先端部が尖形になるなどの特徴がみられたことから,他形質との関連性が推察された.これらの形質データを用いてQTL解析を行った結果,菊咲き性のQTL領域とほぼ同じ領域にQTLが検出された.従って,菊咲き性および他形質を支配する遺伝子の発現は,強い連鎖関係にある別々の遺伝子に支配されているか,もしくはある遺伝子が多面的に発現しこれらの形態を支配していることが推察された. 3.花色のQTL解析 QTL解析の結果,第1連鎖群上に2つ,第3連鎖群上部に1つの有意なQTLが検出された.第3連鎖群上部のQTLが花色の有色/無色を決定するchromogen遺伝子であり,第1連鎖群上のQTLが色の濃淡と色相を変化させるactivator遺伝子またはアントシアニジンを配糖体にする遺伝子と推測された.
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Research Products
(2 results)