2004 Fiscal Year Annual Research Report
オーキシンの移動・代謝特性の解析による園芸作物の生理機構の解明と応用技術の開発
Project/Area Number |
16580015
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
児島 清秀 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70271161)
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Keywords | インドール酢酸 / オーキシン / 園芸作物 |
Research Abstract |
1 作物体内のオーキシン関連物質の量とその分布・消長の解明 (1)LC-MSによるIAA関連物質の定量法の確立: アルカリの加水分解処理により配糖体からフリーのホルモンを遊離させて、定量する方法を確立した。IAA関連物質に関するHPLCの分離条件を確立した。 (2)IAA関連物質の分析: カボチャのアポプラスト(AP)液を採取して、確立した分析法で、IAA関連物質の局在性および消長を解析した。 2 作物体内でのIAAの移動特性の解明 (1)草本性の作物での解析法の確立および解析: トマトとカボチャを対象として、放射性ラベルのIAAの分析条件を確立した。 (2)木本性の作物での解析: カキの新梢で、草本性の作物での試験を基に解析法を確立した。 3 作物体内でのIAAの代謝特性の解明 (1)草本性の作物におけるIAAの代謝特性の解明: トマト・カボチャ、アスパラガスの若い茎に、放射性標識のIAAを施与後に組織を摩砕して、HPLCシステムで分画し、放射能量を測定した。これらの結果より、かなりの速度で分解が起こっていることを明らかにした。 (2)木本性の作物におけるIAAの代謝特性の解明: ポリフェノールの総量はフォーリンデニス法で、ケルセチン量はHPLC法での定量方法を本研究室で確立した。 4 移動中のIAAの代謝特性の解明 草本性作物の茎組織を3等分して、IAAの代謝物を抽出した結果、移動しながら、かなりの割合で代謝が起こっていることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)