2006 Fiscal Year Annual Research Report
オーキシンの移動・代謝特性の解析による園芸作物の生理機構の解明と応用技術の開発
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16580015
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
児島 清秀 新潟大学, 自然科学系, 教授 (70271161)
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Keywords | インドール酢酸 / オーキシン / 園芸作物 |
Research Abstract |
1,日本ナシの徒長枝からの拡散性インドール酢酸 新梢生長期における拡散性インドール酢酸量は,6月中旬に最も多くなり,その後急激に減少した。新梢生長が他の品種よりも継続した‘新水'の拡散性インドール酢酸量は、6月中旬以降、他の品種よりも多く推移する傾向であった。また、2次生長期における‘あきづき'の拡散性インドール酢酸量は、2次生長を開始した8月下旬以降に増加する傾向が見られた。2次生長しない他の品種と異なる傾向を示したことから、‘あきづき'は別タイプの品種であることが考えられた。拡散性インドール酢酸の分析結果より、新梢生長停止期の6月中旬頃の各品種の拡散性インドール酢酸量が、経験則により示されている品種分類表とほぼ一致したことから、この時期に拡散性インドール酢酸を定量することで樹勢を評価できることが示唆された。 2,チュウリップの鱗茎の花茎からの拡散性インドール酢酸 チュウリップの鱗茎の花茎を材料として、茎の伸長と内生ホルモンの関係を調べた。内生ホルモンとしては拡散性のインドール酢酸を分析した。鱗茎を低温処理して休眠打破させて、ガラス温室に植え付けると花茎は急速に伸長する。このときの拡散性のインドール酢酸量は茎、花器官、葉の順番であった。また、茎の各節間や花器官からの拡散性のインドール酢酸量は、それぞれ異なるピークの時期を持つことも解明した。これらの結果より、花の直ぐ下方の節間が、拡散性のインドール酢酸の主要な合成部位で、急速な花茎の伸長を制御している可能性を示唆した。
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Research Products
(5 results)