2004 Fiscal Year Annual Research Report
大都市圏の集合住宅建て替えにともなう自然環境再生・復元に関するデザイン論的研究
Project/Area Number |
16580017
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
宮城 俊作 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60209872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠沢 健太 大阪芸術大学, 学芸学部, 助教授 (00278558)
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Keywords | 集合住宅 / 環境ストック / 建て替え / ミティゲーション / 日本住宅公団 |
Research Abstract |
平成16年度は、主に近畿圏における集合住宅立て替え事例について、以下の手順にしたがって調査・分析・検討を実施した。 (1)緑の環境ストック形成のプロセス分析 集合住宅竣工時の植栽図をベースとして、対象地における緑の現況(事業が進行している場合には、事業開始時点における状況)を調査し、両者を比較検討することによって、緑の環境ストックが形成されてきたプロセスと住宅地の空間計画の関係を明らかにした。 (2)緑の立地環境の評価 豊かな緑の環境ストックが形成されている空間の単位を抽出し、その中における植生の構造と構成を詳細に調査分析することにより、それらの空間が立地している環境の、住宅地内における相対的な価値を評価した。なお、この場合の価値には植生の自然科学的な価値に加え、それらを媒介として成立する居住者・地域コミュニティにとっての社会的な価値が含まれる。この段階において大型の出力機器と地理情報システムの活用が極めて効果的であった。 (3)影響の回避と軽減のためのモデルの検討 計画されている建て替え事業のプログラムを前提として、事業の実施に伴う緑の環境ストックへの影響を回避もしくは軽減することのできる住棟の配置計画、動線計画、施設配置計画等の代替案を提案した。さらにそれらの比較検討を行うことによって、影響の回避、軽減を実現するための条件を抽出したうえで、それらのモデルとして構築した。
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Research Products
(2 results)