2005 Fiscal Year Annual Research Report
大都市圏の集合住宅建て替えにともなう自然環境再生・復元に関するデザイン論的研究
Project/Area Number |
16580017
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
宮城 俊作 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60209872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠沢 健太 大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (00278558)
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Keywords | 集合住宅 / 環境ストック / ミティゲーション / 建て替え / 日本住宅公団 / 都市再生機構 |
Research Abstract |
平成17年度はデザインモデルの構築を目的とし、事例調査結果から実際にデザインを実施した。 平成16年度に実施した作業を通じて得られた成果から、自然環境再生・復元のしくみとプロセスを、視覚をはじめとする人間の五感を通じて認識されるものに置き換えるデザイン手法を検討し、いくつかのデザインモデルの代替案として提示した。この過程においてパーソナルコンピュータを利用した三次元の空間モデリングと模型の作成を行っている。 同時にミティゲーションに関する学術的な基礎理論、知識の整理と既往研究・デザイン事例の収集・整理を行った。この際、対象範囲を首都圏まで拡大することや、住宅造成以前の原地形が造成手法や緑環境の基盤形成にもたらす影響など、検討内容の一般化を目指した検討に重点を置いた。 上記の活動の集大成として、一般化されたデザインモデルと論理的骨子の提案を含む「集合住宅立て替えにおける自然環境再生・復元に関するデザインデータベース」の実働を目標としたが、今年度はその基本的な構造を構築するにとどまっている。このデータベースは、前年度の活動経過およびその過程で蓄積された情報の公開を縦軸に、それに関連して入手した諸資料の整理・分析を横軸とするものになる予定であり、継続して研究をすすめるための展望が得られたものと考えられる。
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Research Products
(2 results)