2006 Fiscal Year Annual Research Report
ペラルゴニウム属植物における多様性園芸品種シリーズの育成
Project/Area Number |
16580019
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
柿原 文香 愛媛大学, 農学部, 講師 (80101377)
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Keywords | ペラルゴニウム属植物 / 花色 / 花粉管行動 / 胚珠培養 / 種間雑種 / 交雑親和性 / 節間雑種 |
Research Abstract |
ペラルゴニウム属植物は約230種が知られ、Van der Walt(1988)は13節に分類している。 多数の種から成立しているペラルゴニウム属植物から種間雑種を作出し、品種の育成をより効率的に行うため、雌蕊における花粉管行動の観察から交雑親和性を推定し、胚珠培養法を併用し多数の種間雑種を作出した。これら多数のF_1個体の諸形質(花色、草姿、花粉稔性、葉の精油成分、花の大きさ・形、葉の形・大きさ、など)を調査した。 1.作出された節間に跨る種間のF_1個体は草姿や花器の形態的観察からいずれも雑種と推定された。諸形質の変異は多種多様で、多様性園芸品種の育種素材としての活用が期待できる。 2.Hoarea節内のF_1個体は様な花色変異を持つ事が分かった。色彩が同一でも微妙な差異が見られ、この差異は色差計で測色したL^*a^*b^*値の差異によって反映されると推測できた。F_1個体では、必ずしも親の花色そのものや両親の中間色を発現するとは言えず、花色の遺伝は複雑であると推測される。 3.Ligularia節3種の間で交雑を行い種間雑種の作出を試みたが、いずれの組合せにおいても種子は得られず、これらの間の交雑親和性はかなり低いと推察された。Ligularia節のP.flugidumとHoarea節との間では、P.flugidumを種子親に用いた場合に種間雑種が得られた。 4.胚珠培養により作出したPelargonium節とHoarea節との間の種間雑種個体の葉の精油成分を調査した所、両親双方と同じ、一部分同じ、全く異なるなど、種々のタイプがあった。今後、葉のDNAを調査する予定である。
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