2005 Fiscal Year Annual Research Report
資源利用と環境負荷の計量評価による森林利用技術の適正整備水準の検討
Project/Area Number |
16580118
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
仁多見 俊夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20192255)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 洋司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00111394)
酒井 秀夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (70126069)
有賀 一広 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (60313079)
益守 眞也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50282702)
|
Keywords | 森林資源 / 環境 / 素材生産 / 基盤整備 / 生産作業 / かく乱 / 成長 / 土工 |
Research Abstract |
試験地を設定して、作業道の開設、間伐を行い、基盤整備と作業技術という施業技術の適正条件を数量的に把握する検討を進めた。基盤整備および作業による環境の撹乱を、適切な手法・技術によって森林の許容範囲に抑えること森林の環境保全と持続的利用のために必要である。作業内容は論文に著した。試験地面積は約60ha、作業実験はその作業が進行していく人工林内に設け、基盤整備、作業の影響を時系列的に把握するように設計した。作業路延長は約10kmである。基盤整備においては土工量、土工作業量によって、利用作業においては資源移動量、地表撹乱量、利用作業量などによって、作業とかく乱程度を把握した。さらに、総体的に森林微気象の計測を継続して行っている。試験地内に設定した2箇所のプロットにおいて、25m間隔で16点/プロットの地点の林内の気温と地中温度を計測している。作業、基盤整備と環境変動の関係を数量的に把握すべく検討を行っている。林道、モノレール、作業道という規格の異なる基盤整備と、それを用いた作業による、森林のかく乱程度について検討した。急傾斜地においては、かく乱程度が小さく、作業能率は高いという成果が得られた。これらの関係を森林の成長量、土壌の保水機能などを基準として評価するモデルを開発している。また、CO_2収支変動もパラメータとして取り込んで、維持すべき森林環境の水準と基盤整備および作業技術の水準とのバランスを表現するモデルを検討している。当該モデルによって収支CO_2変動の把握と評価へと研究を展開して行く。
|
Research Products
(5 results)