2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580144
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
飯郷 雅之 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10232109)
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Keywords | 魚類 / 脳内光受容体 / オプシン / 季節繁殖 / 光周性 / 生物時計 / 光周時計 / Dio2 |
Research Abstract |
本研究においては,短日繁殖型で生殖腺発達の光周性が顕著なアユ,およびゲノムDNA配列を利用可能な長日繁殖型のメダカを用いた. 1.脳内光受容体ロドプシンの発現部位の検討 脳内で発現する光受容体遺伝子として同定したロドプシンの発現部位を免疫組織化学により検討し,preoptic areaに免疫陽性反応を見いだした.In situハイブリダイゼーションは現在露光中である. 2.時計遺伝子のcDNAクローニング アユの時計遺伝子(Period, Cryptochrome, Clock, Bmalなど)のcDNAクローニングを5'-および3'-RACEにより進めている. 3.光周性に関与するDio2遺伝子のcDNAクローニング 脊椎動物の光周性発現に重要な役割を果たしていると予測されるDio2遺伝子の機能を解析するための基礎として,ゲノムDNAの配列情報を活用してメダカのDio2遺伝子のcDNAクローニングを試みた.その結果,翻訳領域の塩基配列決定に成功した. 4.Dio2遺伝子の機能解析 In situハイブリダイゼーションにより脳における発現部位の同定と長日条件下で飼育して成熟を抑制したアユと短日条件下で成熟を促進したアユにおけるDio2発現量の解析を行った.その結果,eppendymal layerにおけるDio2発現は生殖腺の発達する短日条件下で促進.生殖腺発達の抑制される長日条件下で抑制されることが明らかになった.
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Research Products
(4 results)