2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580144
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
飯郷 雅之 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10232109)
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Keywords | 魚類 / 脳内光受容体 / オプシン / 季節繁殖 / 光周性 / 生物時計 / 光周時計 / Dio2 |
Research Abstract |
本年度は,短日繁殖型で生殖腺発達の光周性が顕著なアユとサクラマス,ならびにゲノムデータベースやExpressed Sequence Tag配列が利用可能な長日繁殖型のメダカ対象として,魚類の季節繁殖制御における脳内光受容体の機能解析を試みた. 1.時計遺伝子のcDNAクローニング メダカの時計遺伝子のcDNAクローニングを試みた.その結果,Period1のcDNA翻訳領域全長,ならびにPeriod2a,Period2b,Period3のcDNA部分塩基配列を決定した. 2.光周性を制御する遺伝子の網羅的同定 長日繁殖型のメダカを短日条件で1ヶ月飼育した後,短日条件で維持,もしくは長日条件に移して7日目に脳を摘出し,totalRNAを抽出した.DNAマイクロアレイ法により光周性発現に関与する遺伝子の同定を試みている. 3.Dio2遺伝子の機能解析 Dio2遺伝子の機能を解析するため,in situハイブリダイゼーションにより脳における発現部位の同定と発現量の変化をサクラマスにおいて検討した.その結果,長日条件から生殖腺発達が促進される短日条件に移行した際に,脳室壁のDio2発現量が増加することを見出した. 4.メラトニンによる情報伝達系の解析 脊椎動物の光周情報伝達に関与するホルモンであるメラトニンとその受容体の制御機構について検討した.
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Research Products
(6 results)