2004 Fiscal Year Annual Research Report
小規模青果物産地の販売力向上のためのコミュニケーション・マーケティング手法の開発
Project/Area Number |
16580195
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Research Institution | 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 |
Principal Investigator |
土田 志郎 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 中央農業総合研究センター・北陸総合研究部, 室長 (00355554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森尾 昭文 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 石川県農業総合研究センター・企画経営部, 部長 (50292511)
向井 俊忠 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 石川県農業総合研究センター・企画経営部, 科長
牛腸 奈緒子 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 新潟県農業総合研究所・基盤研究部, 主任研究員
守屋 透 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 新潟県農業総合研究所・基盤研究部, 主任研究員
白井 敏樹 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 新潟県農業総合研究所・基盤研究部, 研究員
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Keywords | Web / 青果物情報 / コミュニケーション / マーケティング / アンケート / 市場流通 / 直売所 / 契約販売 |
Research Abstract |
1.市場流通販売関係:(1)Web青果物情報に関するアンケートを実施し、次の点を明らかにした。インターネット利用女性の5割が過去1年間に青果物情報にアクセスし、このうち週1回以上アクセスした者は21.3%で、Webによる青果物の購入経験者は55%であった。また8割近くの者が、Web青果物情報により青果物の品質・安全性、産地・生産者に対する関心が高まったと回答している。(2)青果物情報を閲覧できるタッチパネルの店頭設置実験を行ったところ、閲覧者は66%、自ら操作した者は7%であった。設置を評価した者は91%で、タッチパネルによる情報提供の有効性を確認した。(3)首都圏の消費者を対象に集団面接調査を実施し、消費者はWebやEメールを通じた生産者とのコミュニケーションを望んでいることを明らかにした。 2.直売所販売関係:先進事例の調査を行い次の点を明らかにした。(1)先進事例では、売り場での顧客とのコミュニケーションを積極的に行うとともに、情報掲示板の設置やミニコミ誌の発行に努めている。(2)消費者とのコミュニケーションや交流活動は生産者のやり甲斐を高め、消費者との絆の強化に役立っている。 3.契約販売関係:(1)石川県の生産者がラーメンチェーン店と行っているキャベツの契約販売事例を調査し、実需者、卸、生産者等の連携による商品の共同開発(最適品種の選定、大玉化)、商品の低コスト供給(規格の簡素化、コンテナ箱へのバラ詰め)、消費者への宣伝活動(店頭での生産者情報の提供)が契約販売の継続に有効であることを明らかにした。(2)アンケート調査により、契約販売キャベツ利用ラーメンを食した消費者の約3割は契約販売野菜の利用拡大を望んでいることを明らかにし、上記契約販売手法の有効性を確認した。
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Research Products
(1 results)