2004 Fiscal Year Annual Research Report
環境負荷軽減のための病害発生状況マップの構築に関する研究
Project/Area Number |
16580211
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Research Institution | 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 |
Principal Investigator |
松尾 健太郎 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 東北農業研究センター・野菜花き部, 研究員 (80355346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西脇 健太郎 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 東北研究センター・総合研究部, 研究員 (40355269)
張 樹槐 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (90261429)
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Keywords | 分光 / うどんこ病 / レタス / スペクトル分光器 / 病害発生診断 |
Research Abstract |
現在、病虫害防除用農薬は圃場全面に散布されており、しかも予防のため定期的に散布する例が多く見られるがこの体系では必要以上に散布する可能性があり、環境に負荷をかけていると考えられる。これを防止するためには、病気発生初期に病気を検出し農薬を効果的に散布する必要がある。本研究では、早期病害発見と農薬の散布方法決定支援のための病害発生状況マップを構築することを目的とした。本年度は、光の波長情報を利用して病害を検出するために、400〜1000nmの波長別の画像を一回のスキャニングによって取得するシステムおよびその画像の合成プログラムを開発した。 1、波長別画像取得システムの概要は次の通りである。システムはリニアスライダ(O社製:EZS)、白黒カメラ(T社製:MC-781)、スペクトル分光器(S社製:ImSpector v10)、パソコンからなる。パソコンに保存用名前を入力すると、スペクトル分光器とカメラにより横軸が撮影対象物の幅、縦軸が400〜1000nmの波長域を表す画像が撮影される。保存用の名前の最後に撮影順の数字が付けられ画像がパソコンに保存される。保存が終わるとリニアスライダが動き、撮影位置をずらし、画像の撮影を始める。これを繰り返すことにより対象物全体を写す仕組みとした。 2、画像の合成プログラムは次の通りである。波長別画像取得システムによって撮影された画像の任意の波長と画像名を指定すると撮影順にその波長の一次元画像を取り出し、2次元の波長別の対象物の画像として合成する。 このシステムとプログラムを使用して、目視でうどんこ病が発症していると確認できるレタスの株を自然光下で撮影を行い、各波長の画像を作成し健全な部位とうどんこ病が発症している部位に波長別の強度に違いがあるかを調査した。その結果、うどんこ病が発症している部位と健全な部位では反射強度が違う波長があることが確認できた。
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Research Products
(1 results)