2006 Fiscal Year Annual Research Report
環境負荷軽減のための病害発生状況マップの構築に関する研究
Project/Area Number |
16580211
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
松尾 健太郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター寒冷地野菜花き研究チーム, 研究員 (80355346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 樹槐 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (90261429)
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Keywords | 分光カメラ / レタス / 腐敗病 / 分光画像 |
Research Abstract |
農薬の使用量を削減するために、病害を早期に発見し、その発生状況をマップ化するシステムの開発を行っている。昨年度に開発した分光画像取得システムを改良し、レタスを対象に早期の病害検出を試みた。また、GPSを使って圃場マップを作成するプログラムを試作した。 1.昨年度のシステムは手動でリニアスライダを動かす必要があり、時間が掛かった。そこでリニアスライダとパソコン(OS : Fedora core6)をマイクロチップ(PIC16f873,MOSリレー)で製作した制御装置で接続し、パソコン側で最初の画像名を入力すると自動でリニアスライダが動き対象物全体を撮影するように改良した。昨年度の照明は特定の波長の強度が強かったため、一部の波長の撮影が困難だった。そこで太陽の放射特性に近いハロゲンランプ(I社製:JR12V47NC)を16個使い均一な照明を製作した。 2.10.5cmポットにレタス種子(品種:サクセス)を播種し、培養した腐敗病菌と斑点病菌を6ポットずつ霧吹きで接種した。栽培時期をずらして4反復行った。菌を散布してから3日おきに撮影し、苗の分光特性を調査した。腐敗病では、560〜590mmの値の合計イ直が300以上で次式(y<1.9466x+750(y:800〜830nmの合計値、x:560〜590mmの合計値))を満たす画素の抽出を行ったところ目視で判別が出来る前に病害の発生する苗を検出できた。ただし、原因不明の枯死の場合でも検出することがあったため、さらに検出方法を検討する必要がある。斑点病は、病害が発生したサンプルが少なかったため分光特性を調査することが困難であった。 3.分光カメラを使って圃場マップを作成するために、GPSから送られてくる信号のIDをその位置で撮影した画像名として保存し、GPSの位置情報と画像をリンクできるプログラムを製作した。
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