2006 Fiscal Year Annual Research Report
RF-IDセンサベースによる圃場作業履歴管理に関する研究
Project/Area Number |
16580213
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
町田 武美 茨城大学, 農学部, 教授 (10007685)
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Keywords | RF-ID / 圃場作業 / 履歴管理 / 自動記録 |
Research Abstract |
研究実績の概要 生産履歴情報を記録開示することはGAPなど生産現場の適正規範遵守実行に不可欠であり、食の安全確保の必要条件である。また各種農業ナビゲーションシステムにとっても記録情報は基盤となるものである。本研究で作業履歴情報取得の自動化をめざし、省力で正確な情報取得の方策にICチップ(RF-ID)を利用するためのアルゴリズムやシステム開発の研究である。 初年度のRF-RDに関する基本調査および農業現場への適応ニーズ調査、農薬など食の安全ナビゲーションへの適応可能性などの検討、また2年目では自動記録のためのアルゴリズム研究やシステム化に関する検討を中心に行った。 特に農作業で誤使用の可能性の多い農薬使用時の支援システムとして農薬適正使用ナビゲーションへの適応可能性を検討した。本年はRF-IDタグによる作業自動記録システムのシステム基本設計のレベルアップ、UHFタイプICタグの利用可能性、圃場内作業情報記録システムと農場内の総合記録システムの研究を継続して行った。 18年度(〜平成19年3月31日)の研究実績としては以下の内容である。 1)RF-IDタグを利用した農業現場の各種ナビゲーションシステムの研究(前年度からの継続) RF-IDの国内の開発状況および海外の適用事例の収集調査を行った。 2)RF-IDタグの圃場空間への配置とセンシングの方策について、MAPベース配置法、拠点配置法、農作業対象物配置などと情報アクセスおよび位置詳細化・同定アルゴリズム、ID割り振りなどについて前年の研究につづき、農場総合情報記録の検討(前年度からの継続) 3)生産から流通までのRF-ID利用の障害などの課題抽出を行った。またトレーサビリティーやGAPへの応用についても課題の抽出を行い、直売所システムへの応用なども現場調査を行った。
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