2004 Fiscal Year Annual Research Report
牛の排泄場所の行動的制御における無線ID内蔵型起立検知装置の開発
Project/Area Number |
16580217
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
柏村 文郎 国立大学法人帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (80142793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬尾 哲也 国立大学法人帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (40301973)
池滝 孝 国立大学法人帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (90113696)
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Keywords | 無線ID / 牛 / 排泄行動 / 行動制御 |
Research Abstract |
A)無線ID内臓型起立検知装置の開発 1.水銀スイッチを利用した起立検知装置は完成した。 2.しかし、水銀スイッチは将来的に公害問題で使用が難しくなるとの情報により、傾斜スイッチに置き換えたものを試作し、現在も試験中である。 3.起立検知装置の受信とRFIDさらにフィードステーションを制御するプラグラムはほぼ完成した。 B)牛の群飼育での実地試験 二つの試験を行った。 1)試験1:ホルスタイン種育成牛6頭を、フリーバーンを模した施設で放し飼いした。牛の左後肢に起立検知装置を取り付けた。牛が起立後、制限時間以内にフィードステーションに進入すると配合飼料が給与されるようにした。制限時間は60分、30分、10分、5分という4処理を設定した。処理間の移行はコンピュータで自動的に行うようにした。試験期間は62日間とした。排泄行動の制御では、休息エリアの排泄糞の個数は有意(P<0.05)に減少し、ほぼ成功したといえる。しかし、誘導成功率は上昇しなかった。 2)試験2:牛の頭数、施設、機器は試験1と同じであった。制限時間は60分と10分の2つの処理を設定した。処理の移行は人為的に行った。結果は試験1と同じように、休息エリアの排泄糞の個数は有意(P<0.05)に減少した。特に制限時間60分の後半の減少が顕著であった。また、制限時間60分から10分に移行した直後は、誘導率が低下し、休息エリアの排泄糞の個数が増加する傾向がみられた。 3)二つの試験結果から、休息エリアにおける排泄糞の減少は明らかであった。しかし、起立直後にフィードステーションに進入するまでの制限時間の設定は短い必要はないと考えられる。今後は、さらに効率の良い牛の行動制御の方法を検討していきたい。また、無線ID内臓型起立検知装置の改良も考えている。
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Research Products
(1 results)