2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580273
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
相崎 守弘 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20109911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相崎 守弘 島根大学, 生命資源科学部, 教授 (20109911)
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Keywords | 宮島 / 伊豆沼給餌池 / 東京港野鳥公園 / 水鳥 / カワウ |
Research Abstract |
カモ科鳥類が多く飛来する池沼の水質季節変動の比較を官島沼,伊豆沼・給餌池,東京港野鳥公園,片野鴨池,米子水鳥公園の5つの池沼で行った。その結果、宮島沼での秋の渡り時期の栄養塩濃度の増加はマガンによる直接負荷ではないと考えられ、農地由来の負荷がかなり多いことが予測された。片野鴨沼は多量のガン・カモの利用にかかわらず、水質の変化は少なく水鳥の影響を抽出できなかった。伊豆沼給餌池、東京港野鳥公園及び米子水鳥公園つばさ池では明らかに水鳥の影響が現れ、窒素に関しては負荷量の算定が可能と思われた。リンについては直接的影響が現れづらいところから、底泥からの負荷に関しての影響を,さらに検討する必要があった。 またカワウの水質へめ影響を調べる目的で、武蔵丘陵森林公園のため池を調査した。カワウは最近日本各地で個体数を急激に増加させ、漁業被害や森林被害を深刻化させている。カワウは水際の森林にコロニーを形成するため、池の水質悪化を招く。森林公園内の山田大沼には、湖畔林に約1000羽のカワウコロニーが作られていた。コロニーを形成していない周辺の池沼と比較すると、クロロフィルa濃度、TOC濃度、リン濃度、窒素濃度とも著しく高く、カワウのコロニーが形成されることにより、水質が悪化することが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)