2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590036
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉村 吉博 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (00147894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 裕之 星薬科大学, 薬学部, 教授 (50150173)
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Keywords | 生活習慣病 / 診断法 / アラントイン / 親水性相互作用クロマトグラフィー / 質量分析 |
Research Abstract |
酸化的ストレスを視野に入れ、尿酸と各種フリーラジカルとの反応性を電子スピン共鳴装置(electron spin resonance : ESR)によって検討した。また、酸化的ストレスにより尿酸から生成するアラントインについても検討した。 尿酸にスーパーオキシドを添加することによってスーパーオキシドのESRスペクトルの減衰が見られ、尿酸がラジカルスカベンジング作用を示していることがわかった。また尿酸にスーパーオキシドが作用することによりアラントインの生成が確認できた。 スーパーオキシドと同様に、ヒドロキシルラジカルでは尿酸濃度が上昇に伴いヒドロキシルラジカルのスペクトルの減少が見られた。尿酸にヒドロキシルラジカルが作用することによりアラントインが生成することを確認できた。 尿酸に対するNOの反応性を検討したところ、尿酸濃度が上昇するに従い、NOのシグナルの減少が見られた。尿酸はヒドロキシルラジカル及びスーパーオキシドと比較して、低濃度においても強いNOラジカルスカベンジング作用があることがわかった。また尿酸とNOとの反応においては、アラントインは生成されないことがわかった。
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