2005 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪細胞特異的に生物時計の機能をかく乱したトランスジェニックマウスの作製と解析
Project/Area Number |
16590069
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
榛葉 繁紀 日本大学, 薬学部, 講師 (20287668)
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Keywords | 体内時計 / 脂肪細胞 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
脂肪細胞の機能発現は栄養条件などの環境因子さらには生体内リズムが引き金になっていると考えられる。そこで脂肪細胞分化ならびに脂肪細胞機能の制御に関与する転写因子をbHLH/PASファミリーを中心に検索したところ体内時計の調節を司る転写因子であるBrain-Muscle Arnt Like Factor 1(BMAL1)の発現が脂肪細胞分化とともに増加することを見い出した。さらには昨年度までの検討においてBMAL1が脂肪細胞における脂質代謝の制御に関わることを明らかにした。そこで平成17年度においてはまず高脂肪食負荷マウスにおいて脂肪組織特異的にBMAL1の発現が増加していることを見いだした。さらに詳細な検討をしたところBMAL1はアラキドン酸の代謝であるプロスタグランジン類により発現調節を受けることを明らかにした。次いでBMAL1を脂肪細胞特異的に発現するトランスジェニックマウスの作製を試みた。本実験において導入したBMAL1タンパク質の細胞内における発現を確認するためにマウスBMAL1cDNAのC末端側にFLAG配列を導入した。次いでBMAL1cDNA、FLAG配列ならびに3'ポリアデニレーションシグナルを含むDNAをマウスアディポネクチンプロモーター/エンハンサー領域を含むプラスミド中にサブクローニングした。得られたコンストラクトについて塩基配列を解析し、挿入方向が確認した後、aP2プロモーター/エンハンサー、BMAL1、FLAG配列ならびにポリアデニレーションシグナルを含む断片を切り出し、アガロースゲル電気泳動により精製した。精製・抽出したDNA断片を以下に述べる方法でC57BL/6Jマウス受精卵(約300個)へとインジェクションした。24匹のマウスの出産を確認し、サザンブロティング法ならびにPCR法により目的遺伝子を持つマウスの存在を確認した。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] BMAL1, a component of the molecular clock, regulates adipogenesis2005
Author(s)
Shimba, S., Ishii, N., Ohta, Y., Ohno, T., Watabe, Y., Hayashi, M., Wada, T., Aoyagi, T., Tezuka, M
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Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. 102
Pages: 12071-12076