2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590115
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
平野 和行 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90057365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 茂之 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (40176665)
井口 和弘 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (10295545)
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Keywords | 薬剤性肝障害 / Hep2細胞 / アセトアミノフェン / イソニアジド / メトトレキサート / 四塩化炭素 / リジン水酸化酵素2 / Myb |
Research Abstract |
肝障害誘発薬剤により発現誘導が認められたリジン水酸化酵素2の発現調節機序を解析した。リジン水酸化酵素2の発現誘導は、肝臓由来培養細胞株HepG2細胞にアセトアミノフェンおよびイソニアジドを作用させた場合において認められ、メトトレキサートおよび四塩化炭素を作用させた場合では認められなかった。リジン水酸化酵素2の発現上昇が観察されたアセトアミノフェンおよびイソニアジドを作用させた場合、転写因子c-mybが発現上昇することを見出した。一方、メトトレキサートおよび四塩化炭素を作用させた場合ではc-mybの発現変化は観察されなかった。また、リジン水酸化酵素2遺伝子上流を含むレポータープラスミドを構築しルシフェラーゼアッセイを行った結果、アセトアミノフェンおよびイソニアジドはリジン水酸化酵素2の転写活性化を引き起こすことを明らかにした。さらに、転写因子c-mybをHepG2細胞に過剰発現させた場合、リジン水酸化酵素2遺伝子の転写活性化および発現量の元進が認められた。次に、肝障害誘発薬剤によるB-myb遺伝子の発現変化について検討した結果、アセトアミノフェンはB-myb遺伝子の発現上昇を引き起こしたが、イソニアジドはB-myb遺伝子の発現に影響を与えなかった。また、B-mybをHepG2細胞に過剰発現させた場合、リジン水酸化酵素2遺伝子の発現量の変化は認められなかった。以上の結果から、リジン水酸化酵素2の発現調節に転写因子c-mybが関与することが示唆された。
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Research Products
(1 results)