2004 Fiscal Year Annual Research Report
タイト結合裏打ち蛋白ZO-1の過剰発現と抑制による形態と機能の解析
Project/Area Number |
16590146
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲井 哲一朗 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00264044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 洋三郎 九州大学, 理事(教授) (90037482)
西井 清雅 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20264020)
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Keywords | claudin / tight junction / ZO-1 / actin / freeze fracture / MDCK / permeability / Cx43 |
Research Abstract |
タイト結合構成膜蛋白claudinは、そのC末端で裏打ち蛋白ZO-1と結合し、さらにZO-1はactin filamentと結合している。claudin-1のC末端のZO-1結合ドメインを欠失(1CLΔCmyc)させてMDCK細胞で発現すると、細胞側面膜全体にタイト結合のストランドが形成されることがfreeze fracture法でわかった。このことから、claudin-1とZO-1結合が阻害されると細胞側面膜全体にタイト結合のストランドが形成されることが示唆された。ZO-1のC末端側の220アミノ酸(actin binding region : ABR)がactin filamentと結合することが最近報告された。そこで、(1)claudin-1のC末端にZO-1のC末端側半分を結合し、さらにmyc-tagを付与した1CL-ZO1Cmycと、(2)1CL-ZO1CmycからZO-1のABRを欠失させた1CL-ZO1CΔABRmycを発現するベクターを構築し、MDCK細胞に導入して、細胞側面膜にタイト結合のストランドが形成されるかどうかを調べている。1CL-ZO1Cmycでは細胞側面膜のタイト結合ストランドは1CLΔCmycと比較すると少ないが、依然として認められた。その形態はボタン状で、細胞側面膜に点在していた。また、1CLΔCmycでは細胞内に多数の大きな空泡が見られたが、1CL-ZO1Cmycでは見られなかった。現在、この空泡の正体を調べるとともに、1CL-ZO1CΔABRmycを安定に発現する細胞の樹立を試みている。
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Research Products
(4 results)