2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590155
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐々木 博之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (60170693)
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Keywords | タイトジャンクション / クローディン / GFP / ZO-1 |
Research Abstract |
異なるアミノ酸配列位置にGFPを組み込んだ二種類のタイトジャンクション(TJ)構成分子クローディン-1の強制発現細胞株(L細胞およびMDCK細胞)を作成した。一つはN末端にGFPを組み込んだもの、他方はC末側細胞内領域の中間位置にGFPを組み込んだものである。N末端に組み込んだクローデイン分子は、残念ながら細胞膜へ挿入されずにTJを形成していなかったが、C末細胞質領域中間位置のものは、L細胞およびMDCK細胞において、GFP-クローディン-1/GFP融合たんぱく質は細胞膜へ挿入され、TJを細胞間で形成されていることが凍結割断免疫標識レプリカの電子顕微鏡観察により確認された。さらに、このGFP-クローディン-1/GFP融合たんぱく質はクローディンの裏打ちタンパク質であるZO-1をリクルートし、これを介してアクチン線維と結合している事も免疫組織化学的に確認された。この裏打ちタンパク質ZO-1とアクチン線維が結合しているクローディン-1/GFPから成るTJストランドネットワークの動的解析を行った。その結果、裏打ちを介してアクチン線維が結合しているTJストランドは活発に融合・乖離を繰り返しながら、動いている事が確認された。Latrunculin A処理によりアクチン線維を脱重合してTJストランドネットワークの動的解析を行ったところ、ネットワークはZO-1/アクチン線維で裏打ちされているものと同様の速度で融合・乖離を行っているのが確認された。これらの結果は英文学術雑誌に投稿準備中である。
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Research Products
(6 results)