2005 Fiscal Year Annual Research Report
In situの分子生物学的手法による組織内病原真菌の検出・同定
Project/Area Number |
16590295
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
村山 そう明 北里大学, 北里生命科学研究所, 講師 (60183654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生方 公子 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (70082302)
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Keywords | Aspergillus / A. fumigatus / A. flavus / ISH / hybridization / プローブ / 真菌同定 / 組織 |
Research Abstract |
菌種レベルでの前年度に作製した各プローブの特異性解析をした。プローブの標識はdigoxigenin(DIG)標識dUTPを用いてPCR法により作成した。in situの分子生物学的手法のうち、主にin situ hybridization(ISH)法、すなわち、標識プローブを用いて、ハイブリダイゼイションを行った。 ・Asperugillus fumigatus特異的プローブ 前年度に作製したプローブから数ベースプライマーを移動させた。また、約半分の領域の特異性を各菌種感染臓器を用いて解析した。プライマーを変えたことにより、PCR効率が良くなり、プローブの作製が容易になった。約半分の333bpのプローブでも強度はやや落ちるものの、特異性は高く、臨床応用が期待される。 ・A. flavus特異的プローブ A. flavusのレトロトランスポゾンのLTRの一部を用いてプローブを作製した。225bpからなるプローブはA. flavusは強陽性であったが、わずかにA. nidulansと反応した。そのため、特性を高めるためにペプチド核酸の導入を試みた。peptide nucleic acid(PNA)プローブおよびlocked nucleic acid(LNA)プローブを導入した。従来のプローブと異なるので反応条件の検討を要したが、高い特異性を出すことができた。また、このプローブは従来のプローブと異なり、DNaseに分解されにくいので、今後の自動化に向けた適応に向いていると考えられる。
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Research Products
(4 results)