2005 Fiscal Year Annual Research Report
RETチロシンキナーゼ下流で発現誘導される遺伝子の器官形成における役割の解析
Project/Area Number |
16590309
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
市原 正智 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00314013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 雅英 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40183446)
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Keywords | RET / GDNF / GZF1 / ureteric bud / BTB / POZ / HOXA10 |
Research Abstract |
GDNFによりRETチロシンキナーゼの下流で誘導される遺伝子として同定されたGZF1(GDNF inducible zinc finger protein 1)は、Zn fingerモチーフおよびBTB/POZドメインを有する転写因子である。昨年度はそのDNA結合配列を明らかにしホメオボックス遺伝子であるHoxA10のプロモーター領域にその結合配列が有ることを明らかにした。本年度はGZF1に結合するタンパク質を同定することでその機能解析をさらに進めた。初めyeast two hybrid法を用いてGZF1と結合する遺伝子の同定を行った。246個の陽性クローンを同定し、最終的にこの内の5種類のクローンについてGST pull down法によりGZF1との結合を検討したがin vitroでの結合はいずれのクローンでも確認出来なかった。そこで次にGZF1と共沈するタンパク質をLC/MS/MSを用いて検討した。その結果2種類の既知タンパク質がGZF1結合タンパク質の候補として同定した。このうちの一方は細胞内でGZF1と結合していることが、強制発現系、および内因性のタンパク質双方で免疫沈降法にて確認出来た。また核内における両者の共局在も確認された。さらにGZF1とこの既知タンパク質の欠失変異体を作成し結合部位の同定を行った。またGZF1および同定されたGZF1結合タンパク質に対するsiRNAを作成し一方をノックダウンした場合の細胞内局在の変化を検討した。これらの検討により、転写抑制因子であるGZF1の機能におけるこの既知タンパク質の役割の解明を行った。
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Research Products
(5 results)