2004 Fiscal Year Annual Research Report
イハラてんかんラットの海馬微小神経形成異常のてんかん原性に果たす役割の解明
Project/Area Number |
16590310
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
天野 殖 京都大学, 医学部, 教授 (50111886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三国 信啓 京都大学, 医学研究科, 助手 (60314217)
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Keywords | イハラてんかんラット / モデル動物 / 微小神経形成異常 / てんかん原性 / 神経病理学 |
Research Abstract |
イハラてんかんラットの海馬微小神経形成異常のてんかん原性に果たす役割の解明の研究は以下のような2段階の実験によって構成されている。第1段階はIERを交配し、戻し交雑仔を得る。得られた戻し交雑仔をてんかん発作自動観察装置でモニターし表現型であるてんかん発作の有無を決定し、第2段階でそれらの戻し交雑仔の海馬を観察し微小形成異常の有無を明らかにする。 平成16年度は第1段階の戻し交雑仔のてんかん発作表現型の有無をモニターした。はじめにIER雄(25匹)を選択し自動てんかん発作モニター装置で全ての動物がてんかん発作を発現していることを確認した。この動物に非てんかん雌ウィスターラットを交配して雑種第1代(F1)を作成した。更に雑種第1代(F1)とIER雄(30匹)を戻し交配し目的とする戻し交雑仔を300匹作成した。 得られた戻し交雑仔が5ヶ月齢に達したらすべての動物につき、1ヶ月ごとにてんかん自動モニター装置を用いて行動観察を行った。現在のところモニターの終了した240匹中、てんかん表現型陽性動物は12匹であった。 今後はまだ発作を発祥していない動物について生後14ヶ月齢までにモニターを継続し発作の有無を観察する。14ヶ月齢までにてんかん発作を示さなかった動物のてんかん表現型を陰性とする。これらのてんかん表現型の有無と次年度におこなう神経病理学的研究によりイハラてんかんラットの海馬微小神経形成異常のてんかん原性に果たす役割の解明が期待される。
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