2004 Fiscal Year Annual Research Report
EB関連ウイルスによる“Hit and Ruu"発癌機構解明の初めての動物モデル
Project/Area Number |
16590314
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
林 一彦 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (30180962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 雅夫 国立大学法人岡山大学, 大学院・医歯学部総合研究所, 教授 (40166731)
西連寺 剛 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (10117351)
堀江 靖 国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 助教授 (60229226)
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Keywords | EBV / Herpesvirus papio / うさぎ / 血球貪食症候群 / LPD / T-cell |
Research Abstract |
(1)EBV-related virus(herpesvirus papio, HVP)感染ウサギ血球貪食症候群モデルのreal time PCR法を用いたウイルス量の経時的解析: ウイルスの経口感染ウサギの自然経過中の末血中のウイルス量と抗体価の経時的変化を明らかにするため、2x108~2x104copiesまで10倍希釈したHVPをウサギに経口投与後、経時的に末血の抗体価とウイルスcopy数を定量し、剖検により病変を検索した。2x106~108copiesのHVP経口投与でウサギ感染が成立した。感染ウサギはすべてHVP関連血球貪食を伴うlymphoproliferative disorder(LPD)で死亡(34-145日間生存)した。投与量の少ない長期生存例では、肝臓、心臓、眼球、脳、舌などにまで及ぶ広範なLPDを認めた。死亡前のウイルスcopy数平均値は5.2x103copy/μgDNAと非常に高値を示した。抗体価は、ウイルス量とは逆相関の傾向がうかがえた。EBV関連血球貪食症候群ウサギモデルの治療法開発のための基礎的データを得た。 (2)In vivo" Hit and Run"発癌モデルの作製 EBV-related virus(HVP)のウサギ感染による"Hit and Run"発癌仮説を証明するin vivoモデルの作製 1)EBV関連血球貧食食症候群モデルウサギ10羽を用いて、経時的に超音波やCT画像と抗体価および肝生検により病態の変化を追跡したところ、149日生存した1羽のウサギの巨大な脾臓にEBER1(-)lymphomaが発生することを再確認できた。その性状を解析中である。 2)HVPおよびcyno-EBV感染細胞株を用いて、SCIDとNude miceに移植をくりかえして、ウイルスゲノームの脱落現症を乱すべく実験を継続しているが、現在のところまた、成功していない。
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Research Products
(5 results)