2004 Fiscal Year Annual Research Report
Th1反応優位性動脈硬化モデルマウスにおける変異型IL-4による治療法の開発
Project/Area Number |
16590328
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加藤 誠也 久留米大学, 医学部, 助教授 (60268844)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 助手 (00261066)
|
Keywords | 動脈硬化 / 炎症 / Th1反応 / サイトカイン / 遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
平成16年度においては、遺伝性動脈硬化モデルであるApoE-/-miceの繁殖を行い、またWestern diet6週間投与後に屠殺、大動脈入口部の病変形成についてconventinalな組織学的手法(HE染色、oil-red O染色他)を用いて確認した。同時に遺伝子導入のためのIL-4(wild type, Q116E mutein)のsub-cloningとadenovirus shuttle vectorへの挿入を行い、現在homologous recombinationにより2nd.generaton adenovirus vectorを作成中である。またratおよびヒト大動脈由来培養平滑筋細胞を用いて酸化LDL等に含まれるリン脂質の一種であるLPA(lysophoshatidic acid)が、NADPH依存性の活性酸素ROSの産生を介してproinflammatory cytokineであるIL-18やchemokineのMCP-1発現を刺激する事を証明した(H17,3月、日本本循環器学会総会発表)。さらにLPAを介した平滑筋細胞の炎症性シグナルの活性化は、HMA-CoA reductase inhibitorであるpitavastatin投与により抑制され、同薬剤がlipid-lowering効果以外に抗炎症性機転により動脈硬化抑制に働く可能性を見いだした(H17,4月、日本病理学会口演演題採択)。免疫組織染色ではIL-18,IL-18R alpha及びpro-IL-18から活性型IL-18の転換に必要な酵素ICEの発現を動脈硬化巣に認め、この炎症性サイトカイン経路の亢進したモデルマウス(IL-18TG)における動脈硬化病変形成について検討中である。本年度は、関連した領域において、腎mesangium細胞におけるAGEとTGF-betaを介した線維化機転について(Kidney Int,66:2137-2147,2004)や、間質性肺炎における肺間質細胞のIL-18シグナル発現(Am J Respir Cell Mol Biol,31:619-625)等を紙上発表した。
|
Research Products
(6 results)