2004 Fiscal Year Annual Research Report
尿路病原性大腸菌の産生するUSPの作用解析と粘膜ワクチンの開発
Project/Area Number |
16590361
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
倉園 久生 岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 壮一 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (30181621)
山本 新吾 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (80322741)
木村 美幸 岡山大学, 医学部, 助手 (60346418)
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Keywords | 尿路病原性大腸菌 / USP / 蛋白毒素 / ワクチン開発 |
Research Abstract |
usp(uropathogenic specific protein)遺伝子は、その推定される活性(DNase活性)故か大腸菌で強発現させると大腸菌を殺してしまうので、まずorfU1-3(open reading frame unknown 1-3)を発現させて精製した。Homology検索から、USPはBacteriocin、ORFU1-3はImmunity proteinと考えられ、両者は大腸菌菌体内では結合していると考えられる。即ち、ORFU1-3を精製してこれらに対する抗体を作成してAffinityカラムを調整すれば、このカラムを用いてUSP-ORFU結合体をOne Stepで精製し、その後に還元して両者を分離して精製する。この目的で、本年度はORFU1-3を精製して、それぞれに対する家兎抗体を作成した。 大腸菌の産生するVerotoxin 1(VT1)の標的細胞上のレセプターは、Gb3である。癌化した細胞表面ではGb3量が増加する事から、VT1を癌治療に使用可能か否かを検討した。VT1は継代細胞(ACHN, CAKI-1,A-704,2102Ep, LNCaP)に致死的に働き、ACHN細胞を移植したSCIDマウスの癌細胞にVT1を注射すると癌細胞の萎縮は見られた。これらの細胞致死作用はアポトーシスによる事を病理的に証明した(Ishitoya S.et al., J.Urol.171:1309-1313,2004)。
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Research Products
(6 results)