2005 Fiscal Year Annual Research Report
尿路病原性大腸菌の産生するUSPの作用解析と粘膜ワクチンの開発
Project/Area Number |
16590361
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
倉園 久生 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (90186487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 壮一 帯広畜産大学, 大動物特殊疾病研究センター, 教授 (30181621)
山本 新吾 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80322741)
星 英之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (30301188)
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Keywords | 尿路感染症 / 大腸菌 / 蛋白毒素 / USP / 粘膜ワクチン |
Research Abstract |
系統分類学的な解析によりUSPとこれに続くORFUからなる尿路病原性大腸菌(UPEC)に特異な病原遺伝子群(PAI)を4つのsubtypeに分類できることが分かった。単純性尿路感染症(194膀胱炎症例、76腎盂腎炎症例、107前立腺炎症例)から分離した427株のUPECと健常者由来の大腸菌を系統分類学的に分類し、PAI型別、尿路病原因子及び血清型における相関を調べたところ、系統分類でB2に分類されusp遺伝子をもつ株は、膀胱炎、腎盂腎炎並びに前立腺炎患者由来株で等しくdominantであった。更に、各PAI型別は尿路病原性因子及び特定の血清型と高い相関が見られた。(Kanamaru S., Kurazono H. et al, Int.J.Urol.印刷中、2006)。 単純性急性尿路感染症(194膀胱炎症例、76腎盂腎炎症例、107前立腺炎症例)から分離されたUPECのバイオフィルム形成能をクリスタルバイオレット結合試験で検討した。前立腺炎由来株は腎盂腎炎並びに膀胱炎由来菌株に比較して、著しいバイオフィルム形成能を示した。同様に、前立腺炎由来株の多くが属する血清型O4とO22の菌株も、他の血清型の菌株に比較して、著しいバイオフィルム形成能を示した。この結果より、細菌性急性前立腺炎とバイオフィルム形成能には高い相関がある事が示唆された(Kanamaru S., Kurazono H. et al, Int.J.Antimicrob.Agent印刷中、2006)。
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Research Products
(8 results)