2004 Fiscal Year Annual Research Report
医歯学教育改革の柱としての大規模CBTトライアルについての研究
Project/Area Number |
16590419
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
仁田 善雄 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 助教授 (10114315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 孝二 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 教授 (70167998)
柳本 武美 統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (40000195)
前川 眞一 東京工業大学, 大学院・社会理工研究科, 教授 (70190288)
吉岡 俊正 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60146438)
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Keywords | 医学系・歯学系共用試験 / CBT / 臨床実習 / プール問題 / 項目応理論 / 順次回答4連問 / 難易度 / カリキュラム |
Research Abstract |
本研究は平成17年度に医学・歯学系全大学で実施される臨床実習前の到達度評価として用いられる共用試験CBT (Computer Based Testing)の項目反応理論の適用性、およびその展開についての研究を2年間で行うことを目的としている。まず、初年度はCBTの結果について、項目反応理論を適用して、各学生にランダムに配布された問題セットの難易度に差があるかどうかの検討を行った。また、項目反応理論から求めた個人の能力値を6段階に分類し、評価する試みを行った。また、新しい試みである順次回答4連問形式の問題は、評価方法が確立しておらず、項目反応理論をどのように適用、展開できるかの重要な検討項目となった。今年度はその第1段階の解析として、1問1問の問題の特性を検討した。これらの個々の問題を連問としてどのように評価するかについて、いくつかの項目が示唆された。連問のキチンとした評価ができることが共用試験の評価としてはとても大切なことであると考えられる。連問等の評価を他の角度から見て、より普遍的な評価を行うために、その背景となる要因についての調査が必要となった。そこで、これらの得点の変動に影響を及ぼす要因として、試験の準備時間、試験環境などについて、学生へのアンケート調査を実施した。また、カリキュラムの大学間の差が試験の成績にどのように反映しているかの検討するために、各大学のシラバスについて詳細に調査を行った。これらはいずれも一部の大学をサンプルとして取り出し、実施した。来年度は、これらのデータをリンクして、項目反応理論の適用性、展開の評価におけるベースデータとして重要な位置づけになると考える。
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Research Products
(7 results)