2005 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲンビーズカラムによるvWFマルチマースクリーニング法の開発
Project/Area Number |
16590450
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
尾崎 由基男 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (30134539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅妻 直樹 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 講師 (60293445)
佐藤 金夫 山梨大学, 医学部, 教務職員 (20242662)
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Keywords | コラーゲンビーズ / 血小板粘着能 / 血小板活性化 / フォンウィルブランド因子 / VWFマルチマー / ADAMTS-13 |
Research Abstract |
1.WF活性のスクリーニングに最適なコラーゲンビーズカラムの作成を試み:小径のビーズ(0.125〜0.2mm)を用いるとカラム内で高ずり応力が発生し、VWFとコラーゲンの反応に引き続き、VWFと血小板GPIbが反応するというずり応力下における生理的な血小板活性化が再現できることを確認した。ISK社製のインジェクションポンプを用いて、1.5mlの血液を40秒でカラム中に流し込むことにより、再現性良くGPIb及びGPIIb/IIIaの関与する血小板活性化を評価できる。 2.VWF活性とコラーゲンビーズカラムによる血小板停滞率の相関:VWF抗原、VWFマルチマーサイズ、リストセチンコファクターはそれぞれVWF活性を評価するファクターであるが、異なった意味合いを持つ。今回の検討によりVWF活性、VWFマルチマーサイズ、リストセチンコファクターのそれぞれが小径コラーゲンビーズカラムによる血小板停滞率と相関することが示されたが、中でもvWFマルチマーサイズとリストセチンコファクターの相関が非常に良かった。コラーゲンビーズカラム法を用いて、vWFマルチマーサイズの推定ができることが示唆された。 3.ADAMTS-13活性の測定:VWF活性とコラーゲンビーズカラム法によりVWFマルチマーが増加していることが示唆される症例について電気泳動、ウェスタンブロットを行い、マルチマーサイズの変化を評価した。また健常人の血漿の希釈列についても同様の測定を行い、標準曲線を求めることにより患者のADMTS-13活性の推定をした。コラーゲンビーズカラム法でVWFマルチマーのサイズ推定がができることが示され、ADAMTS-13低下例のスクリーニングに十分応用化のなことが示された。 4.コラーゲンビーズを用いた血小板停滞率測定はカラムを通す前後の血液の血小板数を比較することにより行う。非常に簡便な方法であり、どの施設でもベッドサイドで測定可能な系である。この方法はVWF活性、vWFマルチマーの推定に有用であることが示唆された。
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