2005 Fiscal Year Annual Research Report
分泌組織特異的に発現する新規遺伝子の臨床応用に向けた解析
Project/Area Number |
16590457
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
巽 圭太 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00222109)
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Keywords | 分泌組織 / 新規遺伝子 |
Research Abstract |
本年度は、我々が発見した分泌組織特異的に発現する新規遺伝子Pi-a(1013a.a.)を解析するため、昨年度に引き続き合成ペプチドを用いて家兎に免疫して作成した抗体の解析と、相同組換えによる遺伝子欠損マウスの作成を行った。 抗体は、マウスPi-aの3カ所(154-168,519-533,999-1013)に対してペプチドを合成し、家兎に免疫した。免疫後得られた家兎血清は、元のペプチドに対するELISAでの反応性は良好であった。次に、これらの抗血清を各々の元のペプチドを用いたペプチドaffinityカラムを作成してaffinity精製をした。精製後、抗体価が下がるものもあったが、反応性は良好であった。これらのポリクローナルのペプチドカラム精製抗体を用いてマウスで、Pi-aのmRNAが高発現する胃や膵臓と発現レベルの低い膵臓とでPi-aタンパクの発現をウェスタン法で比較した。Pi-aと思われる臓器間で発現レベルの異なるシグナルは残念ながら得られなかった。そこで新たにマウスPi-aに対してもう一カ所(961-972)ペプチドを抗体を作成し、家兎に免疫した。免疫後得られた家兎血清は、元のペプチドに対するELISAでの反応性は良好であった。次に、これらの抗血清を各々の元のペプチドを用いたペプチドaffinityカラムを作成してaffinity精製をした。精製後も元のペプチドに対するELISAでの反応性は良好であった。このポリクローナルのペプチドカラム精製抗体を用いてマウスの組織でPi-aタンパクの発現をウエスタン法で比較した。今回もPi-aと思われる臓器間で発現レベルの異なるシグナルは残念ながら得られなかった。 相同組換えによる遺伝子欠損マウスの作成は、遺伝子データベースよりマウスとヒトのゲノム構造と転写単位を解析し、蛋白を欠失するような相同組換え用vectorを作成した。
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Research Products
(3 results)